廃プラスチックの高度サーマルリサイクルシステム廃棄プラスチックはガソリンや軽油などの化石燃料と変わらない高い発熱量を有しているため、高効率のサーマルリサイクルが可能であります。エコテクノロジー研究センターでは、プラスチックの持つこのような特徴を生かした高効率サーマルリサイクルシステムを提案しています。 これは、廃棄プラスチックを熱分解以下の温度で加熱し、重油と混合することで融液化した混合燃料を作り、これを用いてディーゼル発電を行うもので、廃棄プラスチック1kgからおよそ60kWh(キロワットアワー)の電気エネルギーを生産できます。すべての廃プラスチックをこの方法で処理すると膨大な電力を生産することができます。 1997年度から1999年度まで、新エネルギー・産業技術総合開発機構 NEDO の新規産業創造型提案公募事業により、パイロットプラントを用いた基礎研究を行ってきました。これは廃棄プラスチックから生成された燃料で、室温では固まっていますが、150℃程度に加熱することによりこのように液状化し、ディーゼル燃料として利用することが可能です。これは、混合燃料生成装置で、この装置で生成されたプラスチック混合燃料を用いて、ディーゼル機関実機による燃焼試験が行われています。 2000年度からは文部省の外殻団体である日本学術振興会とNEDOによるマッチングファンド方式による産学連携研究開発事業として、工場などから排出される産業系廃プラスチックを対象とした実証プラントを自動車メーカー内に設置し、実用化に向けた研究に取り組んでおります。また、大学では、処理コストの低減、ハンドリング性の向上、ならびにプラスチック含有率の向上を目指して、プラスチックと水の乳化燃料化の研究が進められています。この研究により、室温で液状の燃料を生成することが期待されています。 |